【自習初心者のための4ステップ〈後編〉】Vol.5

先週に引き続き、個別指導アクシス広校の松岡先生より「自学自習」に関するアドバイスをいただいています。
受験生をお持ちの保護者の方、是非こちらのアドバイスもお役立てください。

———-

さて、前回は自習初心者のための4ステップのうち2つをお話ししました。今回はさらに2つのステップをご紹介いたします。みなさまの、受験勉強スタートのきっかけになれば幸いです。

 

3.自習を「読書」にするな!「音読」も甘くみちゃダメ!

文字の羅列を追いかけているだけの、「やってるつもり」「読書」な勉強にならないようにしましょう。
集中して「覚える」意識を持ち、本当に頭に入ったかを常に疑いながら取り組むべきです。忘れそうだなと思ったら、1ヶ月後にそこを再びやるように計画したり、忘れる前提でノートにまとめたりしましょう。
あとは、脳と口と耳を使う、「音読」を甘くみないこと!音読は「勉強」を制するための、必殺スキルの1つですよ。

 

4.「未来の自分へ贈り物」をする感覚。

あなたは今日勉強したことをいつまで覚えていられるでしょうか。試験前などに慌ててやる勉強は短期記憶で、定期試験では取り出せても数ヶ月後には忘れていることがほとんどです。よって、最初から長期記憶で覚えようとする方が、最終的には効率が良いことになります。

私は勉強する際に自分を信用していません。「どうせ忘れやがる」と思って取り組んでいます。忘れる前提で、再びやるとき用にノートにまとめたり、ゴロを作ったり、絵や図を描いて覚えようとしたり、手間はかかるけど、1つ1つに味付けして覚えようとします。「未来の自分に贈り物」をする感じです。塩味の単語おにぎりを食べ続けてもどれがどれだか分からなくなるだろうから、ラムネ味、タバスコ味…1つ1つ変な味をつけながら覚えていくイメージです。
例えば「subway…地下道・地下鉄」と丸暗記するのではなく、sub(サブ)は「下・副・補」という意味なので、way(道)の「下」で地下道と覚える。「submarineサブマリン(潜水艦)」もそんな感じですよね。

やる気は「出る」ものではありません。待っていても勝手に降ってくるものでもありません。自らマッチでやる気を灯し、薪をくべていかねばなりません。
いろいろ悩んだり、面倒だったりするかもしれませんが、結論を出すのは未来の自分にまかせて、何はともあれ走り出してみましょう!

 

個別指導アクシス広校責任者 松岡 真史