広島なぎさ高校 研修旅行その2「秋季コース」

広島なぎさ高等学校の高校2年生(5年生)の研修旅行では、国内外の様々な場所にコースごとに出かけ、自然やそれらと関わり生きている人々、そこで生まれた文化(異文化)に触れ、学び、様々なことについて考える機会を設けています。

学んだこと、考えたことを互いに語り合い、共有することにより、「人・自然・社会」とのつながりを捉え直し、この世界でどのように生きるのかについての考えを深めます。

 

同校では研修旅行を夏季、秋季、冬季に分けて実施しています。
今回は第2回目として同校の「秋季コース」をご紹介します。

■研修旅行 その2「秋季コース」

夏季コースは次の4コースから選びます。

 

Dドバイ

イスラム世界と砂漠に浮かぶ驚がくの開発から未来を見つめる

イスラムの世界をありのまま感じ、かつて砂漠が卓越した土地がいかにして発展し、世界の開発の中心となったかを体感する。また、現地の学校や他民族が共存する社会との交流を通して真の国際化を図るきっかけとする。圧倒的な自然に触れるために砂漠1日体験も行う。

ドバイ 砂漠で夕日を背景に

 

<参加した生徒さんの感想>

日本にいると日本人の姿しか見ることが出来ないが、ドバイではアジア系の人、ヨーロッパ系の人、アフリカ系の人など沢山の人種の方と触れ合うことができ、視野が広がった。また、ドバイの街では必ずどこかが工事中でまだまだ新しいビルが作られていた。常に新しく時代のトップであり続けようとするドバイには見習う所が多くあると感じた。

 

E 台湾

中華世界を体験し自らのキャリアデザインを考える

治安が良く親日的な台湾で、101ビルや国際電脳展、総統府・故宮博物院などの新旧の施設や催事の見学、現地の学生・生徒との交流、PCを使った発表を通して今や政治的・経済的に世界の中心的役割を担う中華世界を実感するとともに、将来のキャリアデザインをじっくりと考えるきっかけにする。

台湾 義守大学学生と互いの文化について発表、質疑応答

 

<参加した生徒さんの感想>

日本と台湾の文化の違いを感じ、グローバル化の必要性に気付かされた研修だったと思います。日本、台湾だけでなく世界共通で抱えている問題について中正高校の生徒と意見交換をするなかで、言語や文化の違いから生まれる差別や貧富の差があることを知り、これからの時代を生きる私たちのような若い世代がその問題の解決に向け、最大限の努力をしなくてはならないと思いました。この台湾研修旅行でしか得ることのできない、これからの生活の財産となる貴重な経験をすることができたと思います。

 

 

F 沖縄久米島 

琉球の自然と伝統、島人の心に出会う旅

沖縄本島から西へ約100kmのところにある久米島。伝統的なコミュニティーが生きている沖縄の島の日常の家庭生活に触れたり、美しい自然の中で学んだりすることを通して、独自の風土と歴史の中で育まれた沖縄の生活文化を体験的に知る。

沖縄・久米島 畳石

 

<参加した生徒さんの感想>

私が今回の研修旅行を通して一番印象に残ったことは、民泊をした沖縄の古民家です。そこには、私たちが当たり前にあると思っていた玄関がありませんでした。沖縄の温暖な気候と高湿度に対応するために家の窓やドアを全開にし、縁側から出入りするので、玄関を造る必要がないと聞きました。この構造のおかげで、外と中という区別がなくなり、この外と一体を持つことができる感覚が、沖縄の地域のつながりを深めているのではないかと思いました。

 

 

G 沖縄南大東島  

サトウキビの島で豊かな自然と文化に出会う旅

沖縄本島から東に約360㎞離れた太平洋にある、火山とサンゴでできた南大東島。実は、人が住んでから約110年しか経っていない。様々なアクティビティや人々の生活の営みを通して、大自然のエネルギーと神秘を感じ、沖縄本島や八重山諸島とも異なる文化を学ぶ。

沖縄・南大東島 見渡す限りのサトウキビ畑

 

<参加した生徒さんの感想>

私が南大東島コースで学んだことは自然の雄大さと島民の絆です。南大東島では、アジアで最も美しいと言われる鍾乳洞や真っ暗な洞窟を進んで見る澄みきった地底湖、海岸を掘り込んで作った天然のプールなど、普段の生活では味わえない壮大な自然を肌で体感出来ました。また、南大東島の人口は1300人程でほとんどが顔馴染みだそうです。島の運動会を少しだけ見る機会があり、その際島中の島民が集まって大人も子供もみんなで楽しんでいるのが印象的でした。

 

どのコースも貴重な体験ができたようですね。

次回は3回目、「冬季コース」をご紹介します。

まだ「春季コース」を読んでいない方はこちらから

 

 

 

※広島なぎさ中学校・高等学校のパンフレットをご覧いただけます。